くちなしの甘い香りには
「むせかえるような」と言う表現が
あうきがする

花の香りは好きだ
くちなしのほかには沈丁花がすき
 
 

くちなしの花をみると
源氏物語の六条御息所を思い出す
源氏物語の中の女性は
誰もが哀れに思うけれど
御息所は特に思う
せつない
 
初めて源氏物語を読んだ時(もちろん口語訳)
葵の上が好きだった
朝顔の姫君も好きだった
だけど
想う人と幸せな時間があると知ったとき
朝顔の姫君はあまり好きじゃないと思った
踏み込めない彼女は苦悩を恐れ知らずにいきるだろうけど
幸せもまた知らずにいきるから。

六条の御息所は常に印象深かった
何度読んでも御息所は一番哀れだと思った
愛して愛して生霊になって怨霊になって
自分の思い通りに動けないからだから
生霊になったのかななんて思った

そこまで愛されるのは怖い
愛しすぎるというと森鴎外の「舞姫」を思い出す
この話しはキライだ
愛して気が狂う
あたしにはわからない
哀れに思うけれど
あの話しはいつまでたっても好きになれない

 
純粋に源氏物語の中の誰が一番好きかと問われたら
朧月夜の君。
力強く女性の逞しさを持っている
そんな気がする
同じ理由で玉鬘の君も好きだけど
朧月夜の君が一番好きだ
愚かかもしれないだけど力強い
何を言われても顔を上げて歩く美しい人のイメージ
 
 
 
通勤途中の道にくちなしの香り
また源氏物語が読みたくなった。 
 
 
 

 
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
人はそれぞれの暮しの中
流されそうになる
一億分の一の偶然を知らずに
今を生きてゆく
出会えない 誰かの relation
別々の朝 迎えてゆくように
いつの日か 互いの direction
重なるのなら かけがえのないこと
  --Human System--TMN
 
 
めっせーじ
美紅さん、れいこちゃん、ゲルタ改さん、さかちさん、saku-sakuさん、遥ちゃん

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